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9月3日 加藤信也 神父
9月3日 年間第22主日
■マタイによる福音書 16:21-27
(そのとき、)イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」イエスは振り向いてペトロに言われた。「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。神のことを思わず、人間のことを思っている。」それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを得る。人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれの行いに応じて報いるのである。」
■加藤神父さまのお話
私たちはミサに参加するたびに、福音書の朗読を聞きます。福音書にはイエスの生涯が書き残されています。福音書を読む時、「イエスのもとには、いつも誰かがいて、イエスの言葉や行いを記録していた。それが福音書になった」というイメージを抱かれたことはないでしょうか。しかし実は、4つの福音書は、イエスの死語、随分時を経てから書き残された、完成されたものです。どれくらいの時間が経過したか。一説には、福音書ができたのは紀元80年前後ではないか、とされています。イエスが十字架の上で殺されたのが紀元30年頃だとすれば、50後です。紀元70年には、ユダヤ教の中心地であるエルサレムの神殿が滅ぼされるという出来事もありました。福音書が成立するために、それほど長い時間がかかったのは、(キリスト教徒に対する)迫害が、長く、激しかったことと関わりがあるとも言われています。イエスについて書かれたものを持っているが見つかれば、迫害の材料にされてしまう、ということもあったようです。
先週の主日の福音朗読では、ペトロがイエスに「あなたはメシア、生ける神の子」ですと答えました。ペトロの心の中にあったもの、その一つは、「イエスは生ける神の子、メシア」という信仰だったでしょう。と同時に、おそらくもう一つの思いもあったのではないでしょうか。それは信仰というよりも、現実的な願い、外国からの支配から解放してくれる政治的な指導者イエス、もっと簡単に言えば、イエスは自分たちの王様になってくれる人物だという期待だったでしょう。今日の福音でイエスは「エルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている」とペトロたちに語ります。その言葉に対してペトロは、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません」と答えます。「あなた(イエス)は、私たちの王様になって下さる方ではないか」という思いからでしょう。ペトロにしてみれば、イエスの死の予告を、受け入れられなかった、受け入れたくなかったのでしょう。
公生活を始める前に、イエスは荒れ野に行きます。そこでサタンから誘惑を受けた、と福音書に記されています。その時、イエスは「退け、サタン」と語り、悪魔の誘惑を拒絶しています。同じように今日、イエスはペトロに言います。「サタン、引き下がれ」。自分の生命、あるいは自分の属する民族を救うことだけを考えるペトロに、イエスは非常に強い言葉を発します。続けて「たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか」と語ります。逆に、イエスのため、隣人のために命を失う者こそ、それを得る、と教えています。そしてそれこそが、私たち一人ひとりが担うように招かれている十字架なのでしょう。
カトリック人口の伸び悩み、減少ということがよく語られます。ところが、日本にやってきたある外国人から、こんなことを言われたことがあります。「日本には、クリスチャンが沢山いるじゃないか」。彼は何を見てそう思ったのでしょう。答えは十字架、それもアクセサリーとしての十字架です。日本では、キリスト者ではない人たちまでもが、装飾品として十字架を身につけている。きれいな十字架を首にかける。これは人々の視線を意識してのことです。誰の目にも触れないというのでは、装飾品としての意味がありません。ではイエスはどうだったか。イエスは十字架を首からかけたのではなく、背負った。大きな大きな十字架を背負いました。決して胸を張った訳ではない。むしろ、頭をたれ、背中を丸くして、ゴルゴダの丘へと一歩一歩登っていきました「私についてきたい者は、自分を棄て、自分の十字架を背負って、私に従いなさい」とイエスは呼びかけます。それは苦しみや痛みとともに、大きな蔑(さげす)み、嘲笑を引き受けることでもありました。
先週の福音朗読箇所で、信仰を宣言したペトロ。しかし彼も、イエスの受難の場面では、弱さをさらけ出し、逃げて行きます。ペトロの信仰宣言が本当に実現したのは、イエスがこの世を去った後、使徒たちの中心人物として教会を作っていった時、と言っていいかも知れません。あれほど弱かったペトロが、自らローマへ赴き、イエスと同じように十字架につけられ、殉教しました。このようにペトロの信仰生活には、さまざまな段階がありました。今でこそペトロは、聖人の中の聖人、初代ローマ教皇として大きな尊敬を受ける人物とされていますが、生まれながらの聖人ではありません。罪人としてのペトロは、弱い者としての姿を何度も何度もさらしながら、聖人へと少しずつ成長していったのでしょう。信仰宣言というのは、ただそれを言葉にして言い表せばいい、というものではなく、弱さの体験を積み重ねながら、少しずつ作り上げていくもののようです。ペトロの生涯が私たちに教えてくれるように、私たちも、言葉による信仰宣言から、行いによる信仰宣言へと成長できるよう祈りながら、今日も信仰宣言を唱えたいと思います。